豊饒の海を読んでいる。おそらく15年ぶり以上だろう。 書店に平積状態だったのを、TCATで購入。春の雪は読了してSJに捨ててきた。現在奔馬。 15年経つと、ずいぶん見方も感じ方も変わってくるものである。 この映画化は難しいと思っていたが、トレイラーを見る限り、失望もいいところだ。聡子が美人ではない。着物が現代風。衣装がだめ。清顕も、軍人みたいだ。公家の家に躾にだされていた公爵の御曹司なのだから、もっと美学に生きるタイプなはずだし、そこまで美男子でもないわ。 儚い悲恋ものなのではなく、輪廻転生の契機となる壮大なゴチックものだと思うのですが... どうせやるならい、ティムバートンのように徹底してやってほしかった...