おむすび権米衛という会社がある。
社長の岩井さんは、もともと住友商事に勤めていた方。
海外から日本を見ていて、日本の食糧自給率に問題を感じ、お米を通じて自給率の改善を実現しようと、おむすびの会社を作ったとのこと。
経営理念のページをみると、「(前略)お米の消費拡大を通じて、日本の農業に貢献します。」とある。
特に、凄いと感銘を受けたのは、玄米おむすびの話。
権米衛には玄米のおむすびがあるよという話をmixi友達に聞き、それ以来時々購入しているのだが、玄米のおにぎりというのは、一般には流通していないものであるらしい。
というのも、残留農薬等の問題があり、玄米を安全に安定供給するのはかなり困難なことらしいのだ。
権米衛は、全て契約農家のお米を使っているという。
会社の規模や、儲かるかどうかというのは別として、志高い企業というのは重要である。
企業理念から戦略、戦術にいたるまできっちりと論理武装し、社員が同じ目的にむかって邁進できるオペレーションが、こういう業界で成り立つとは思わなかった。まさに、そういった気持ちで自分も「仮想化」を推進していかなくてはならない...なんてしみじみ思ってしまったのである。
ところで、たまたま先日暇つぶしに読んだ本が真保裕一の「連鎖 」で、食品を輸入に頼るリスクについて改めて考えさせられる小説であった。(いわゆるハードボイルドものだけどね)
Vision in Actionっていうことについてもう一度考えてみよ。